網膜剥離の原因と予防法

網膜剥離の原因
網膜剥離は、加齢や糖尿病網膜症などの一部の病気、事故などによる頭部や眼球への物理的ショックが原因で引き起こされます。いずれも網膜の裂け目(網膜裂孔)が網膜剥離の第一歩となります。

裂孔原性網膜剥離の原因は、網膜に孔があくことですが、裂孔は何の理由もなしにできるわけではなく、しかるべき前状態ないし原因があります。たいていの場合、網膜裂孔が起こりやすい場所を元々もっている人に網膜裂孔は起こり、そして網膜剥離に至ります。前状態のなかで最も多いのは格子状変性(こうしじょうへんせい)と呼ばれるものです。

眼球の中は硝子体(しょうしたい)というゲル状の物質で満たされていますが、何かのきっかけでこの硝子体に網膜の一部が引きずられ、網膜に小さな裂け目ができてしまうことがあります。

網膜剥離の予防法
眼の酷使、眼性疲労や、パソコンやテレビ画面の見すぎ、ドライアイ等の原因で網膜剥離になることが多いと言われています。それで、基本的に視力が低下しがちな行動を避けることで予防に繋がると思割れています。
(1)生活習慣
日常生活で目をこすったり、圧迫したりするクセのある人、ボクシングなどの格闘技で目にダメージを受けることが日常的に多い人は、網膜剥離を起こしやすくなります。目に外部から力が加わることで、眼球の形が変形し、それにともない網膜が薄く引き伸ばされてしまうからです。特に強い衝撃により急激に眼球が変形すると、その衝撃に耐えきれず網膜剥離が起きてしまう事もあります。
(2)糖尿病の改善
血糖値が高い状態が続くと、目の細い血管がダメージを受け続け、変形・破損することで酸素や栄養がうまく運ばれなくなってしまいます。その結果、新しい血管「新生血管」が作られ酸素や栄養を届けようとしますが、この新生血管は非常にもろく出血しやすいという欠点があります。薬によって糖尿病を治療するだけでなく、食生活や運動を見直し体質を改善することが、網膜剥離だけに限らず多くの病気を予防するために非常に重要です。
(3)予防的治療
網膜剥離を起こす前に、網膜剥離の原因となる網膜裂孔(網膜に空いている孔)を治療することです。網膜剥離になってからに比べ、この段階の治療は非常に簡単で、網膜剥離の早期予防につながります。網膜裂孔が起きている部分にレーザー光を当てて裂孔の周りに瘢痕(はんこん)を作って出血を防ぐ「レーザー光凝固」や、高熱もしくは凍結によってタンパク質を変性させ穴を塞いでしまう「熱凝固」「冷凍凝固」などさまざまな治療法があります。

とにかく早期発見が好ましいわけです。自分の視界の異変に早く気づくことが最大の予防と言っていいのかもしれません。